【DBスペシャリスト試験】50代HSPの私が挫折から掴んだ合格戦略【第3回】「3つの壁」を乗り越える最初のステップ

前回の記事では、DBスペシャリスト試験の合格を阻んでいた私の「3つの壁」の正体と、その壁がなぜ私の前に立ちはだかったのか、その根本原因について深く掘り下げてきました。

  • 【第2回】合格を阻む「3つの壁」の正体:なぜ努力が報われなかったのか?

「知識を『使う』練習の欠如」「論理的思考の練習不足」「知識の『応用力』と『表現力』の不足」—これらの壁は、私だけでなく、多くの資格試験学習者が直面し、努力が報われないと感じてしまう根本原因です。

しかし、安心してください。壁の正体を理解できた今、私たちはもう「わからなかった自分」ではありません。

今回は、これらの壁を乗り越えるために私が実践し始めた具体的なアプローチと、合格への最初のステップについて詳しくお話しします。

私が泥臭く見つけ出した方法が、あなたの学習を加速させる一助となれば幸いです。

目次

1.壁1を乗り越えるアプローチ:「わかる」を「できる」に変えるゼロから再現学習

私を最も苦しめた「知識を『使う』練習の欠如」という壁。参考書を読んで「わかったつもり」になるだけの学習から脱却するため、私はAIとの対話を通じて、根本的なアプローチを見つけました。

「ゼロから再現」を徹底する

解説を読み、理解したと思ったら、必ずテキストを閉じ、何も見ずに自分でER図やSQL、記述解答を書き出してみる。

「なぜこうなるのか?」「どうやってこれに至ったのか?」と自問自答しながら、思考プロセスを言語化する練習をする。

この2つを実施することは大事ということに、勉強しながら、AIに相談しながらたどり着いた結果でした。

当たり前でしょ?って思うかもしれません。でも、私の凝り固まった頭で、かつやりたくないという無意識もあったと思うのですが、全然気づかず、手を出さずという状態で過ごしてきました。

結果、前回の記事で書いた通り、たくさんの不合格の山を気づいたんだと思っています。

今、これを少しずつ実践して、理解が進んで来ていると実感しています。

「パターン集」を「再現のためのレシピ集」に

単なる知識のまとめではなく、「この問題文の表現が出てきたら、こう思考して、こうアウトプットする」という思考のプロセスをまとめることをしました。

データベーススペシャリストに限らず、高度情報処理試験の午後問題は、出題パターンがあり、文章の読解が必須です。

この2点を意識して、パターン集をまとめて、問題と照らし合わせて分析をしました。

これを進めることで、苦手な読解も以前よりやりやすくなり、もしかしたら行けるかも?という、今までやっぱり無理かも?という思考から脱却する兆しが見える経験ができました。

もし共感いただけたら、あなたもレシピ集を作ってみてください!結果が変わると思います!!

2. 壁2を乗り越えるアプローチ:問題文の意図を正確に読み解く論理的思考術

「論理的思考の練習不足」という壁は、問題文の真意を読み解く難しさから、午後問題を嫌いになってしまう原因でした。この壁を乗り越えるために、私は具体的な可視化と意識改革を行いました。

「問題文の徹底的な分解と可視化」

今まではただ過去問を解いて、模範解答と見比べて合っているかどうかを行うところまでで留まって、それでこういう解答になるのかと、なんとなく納得(わかったつもり)で終わらせて、試験に望んでいました。

それでは結局、本当にわかっているわけでも、過去問を分析できていたわけでもないため、実際の試験で違う問題が出ると対応できないということになっていました。そりゃ不合格を続けますよね。

それを反省し、やり方などをAIと相談しながら、データベーススペシャリストの問題で、現行と変更後の仕様を色分けしたり、制約条件をハイライトしたりして、情報を視覚的に整理するようにして、過去問を分析するようにしました。

加えて、業務プロセスを「誰が、いつ、何を、どうする」という形で分解し、簡易的なフローとして頭の中でモデル化ことも練習しました。

でも、これって資格試験の問題という点で肩ひじ張って見ていたのですが、現状の業務でやってないか?とふと気づきました。

私の中で、資格試験と実際の業務がまったくリンクしていなかったんですよね。

こういうことに気づいて、改めて問題文の分析を進め、他の過去問でも同じような視点で見ることができるようになりました。

「制約条件」の意識

問題文中の「必ず〜する」「〜でなければならない」といった制約が、どのようなキー制約やNULL制約、あるいは業務ルールに繋がるのかを徹底的に洗い出すようにしました。

情報処理試験(だけではないかもしれないですが)では、こういった制約条件が解答に密接に絡むことが多く、その点を意識するだけで、解答を導き出すことがしやすくなります。

こういう視点で分析することで、今まで適当に問題を解いていただけのやり方、思考が変わっていく感じがしました。

この点の意識は非常に重要だと改めて思います。


もし共感いただけたら、あなたも明確な分解、制約条件の意識を持って、問題を解いてみてください!

3. 壁3を乗り越えるアプローチ:知識を解答として昇華させる応用力と表現力

最後の壁は、知識と思考力を「採点者に伝わる適切な解答」として具体的に応用し、表現する力でした。頭の中では分かっていても、それを専門用語で論理的に記述できない、最適化されたSQLが書けないという問題です。

「ゼロから再現」からの「添削と改善」

この壁を乗り越えるために、何をすればいいのかを考えた時、何をすればいいのかを自分だけでは導き出せないというか、染みつきすぎて無理だったので、AIに聞いてみることにしました。

その答えは、自分で解答を書き出した後、模範解答と徹底的に比較し、何が足りなかったのか、どう表現すればより適切だったのかを分析することでした。

特に、記述問題では、模範解答の「キーワード」「接続詞」「論理の展開」を参考に、自分の言葉で再記述する練習を繰り返せと。

加えて、午後2の問題文を読みながら、概念データモデルと関連スキーマを0から作り出すことにトライすることも提案されたので、現在実施中です。

ゼロからの再現は始めた時、全然できませんでした。

AIの指示としては、問題文にある、概念データモデルと関連スキーマを一切見ず、文章から全てを抽出するというものだったので、エンティティ名は大体抽出できるのですが、属性を導き出すのが難しかったです。

「~を識別する」は主キーを示していたり、「設定する」「記録する」は属性を示したいたりと世の中で言われているパターンから導き出すことはできます。でもここまで。

なぜならこれ以上の深入りを今までしてこなかったからです。

AIに聞きながら、主キーを示すものが「~を識別する」だけではなく、いろいろあったり、属性を導き出す表現などを教えてもらいながら、少しずつ取り組んでいます。

そうすると問題の裏にある意図なども少しずつわかるようになってきた気がします。

こんな勉強の仕方を無意識に避けてきたので、だいぶ苦しみながらやってますが、新鮮な感じがして少しだけ楽しんで実施できています。

「異なる表現での試行」

これもAIに聞いてみて実施していることですが、解答に対して、そのままを見るだけだとわかったつもりになってしまい、過去のやり方に戻ってしまって、結果、ちゃんと理解できていないままになってしまう。

これを防ぐために、SQLであれば、同じ結果を得るために別の書き方を試してみる。

記述であれば、別の言葉で同じ内容を表現してみることで、表現力を高めるというのを練習するようにしました。

これを繰り返すと、わかったつもりで実施していた過去問の答えが、徐々に正解に近づくようになりました。

普通のことと言えばそうですが、凝り固まった私の頭で、これも気が付かずに解答を見てわかったつもりが、違う表現にすることをして、「考える」ことで違う刺激を脳に与えることで、理解が進んだ気がします。


もし共感いただけたら、ぜひ自分で解答をゼロから再現し、模範解答との徹底比較と改善を繰り返してみてください。

そして、異なる表現で試行することで、あなたの応用力と表現力が飛躍的に向上すると思います!

「3つの壁」を乗り越えるための共通戦略:量より質、そして戦略的休息

これまでの学習の反省

私が以前陥っていた「量にこだわる」「休日に遅を取り戻す」といった勉強法は、結果的にこれらの壁を高くし、乗り越えることを困難にしていたと思います。

特に「傷つきの回避」という心理が、効率の悪い学習を正当化し、真の課題に目を向けさせなかったのかなと今は思ってします。

なぜ、私は効率の悪い学習を続けてしまったのか? なぜ、真の課題から目を背けてしまったのか? その根底には、『お前、わかってないな』と誰かに思われることへの、強い『恐れ』があったことに気づきました。

下手なことを言って『ダメだな』と思われること。質問して『そんなことも知らないのか』と呆れられること。あるいは、必死に勉強して不合格になった時に、『やっぱりお前は頭が悪い』と自分自身が気づいてしまうこと。

この『評価不安』こそが、私の行動を無意識に制限し、真に困難な『アウトプット』や『深掘り』から逃げさせていたのです。

資格試験の勉強が「あまりできなかった」と言い訳を用意したり、なんとなく勉強した気になって深掘りを避けたりしていたのも、この恐れから自分を守るための、無意識の『自己妨害』だったのだと、今でははっきりと理解できます。

私のようなHSP気質を持つ人間にとって、他者の評価や反応は、想像以上に心に深く刺さるものです。

だからこそ、この『恐れ』が、私の学習を無意識のうちに停滞させていたのだと痛感しています。

不合格を正当化しているのですから、合格するわけがないですよね。

しかも、私自身、人の目をすごく気にしてしまう質で、しかもこの歳まで資格試験に受からないことへの引け目があったのも事実です。

新しい学習哲学

今まではただ時間をかけてやれば、成果が出ると思い込んで勉強をしていました。

しかし、それは間違いで、「毎日少しでも、質の高い学習を継続する」ことの重要性にずっと気づかずにやっていた結果でした。

仕事で疲労していようが、風邪を引いて体調を崩そうが、なんとなく平日にできなかった(しなかった)勉強を休日に無理にやっていてました。

でも、それはただ無駄に時間を消費していただけで、身になっていなかったのは明白です。

「集中力が切れたら潔く休む」という「戦略的休息」が、いかに学習効率と持続性を高めるかを、AIとの対話の中で学びました。

今でも、今日の勉強計画や、実施結果などをAIに報告してアドバイスをもらっています。

自分ひとりで考えるより、客観的な意見をもらえるので、凝り固まった考え、思考があると感じている人には有効な方法なのではないかと思います。

疲労回復については、私はHSP気質であることもあって、真剣に考えないと勉強効率が異常に下がってしまうことも体感しました。

HSP気質はストレス耐性が低く、いろいろな情報を無駄に受け取ってしまうので疲労しやすいです。

なので、私と同様にHSP気質だと思う人は、疲れたなという感覚を得たら、勉強を諦めて休むことがとても大事です。

それを押して無理に勉強することは、大きなマイナスになるという意識が大事だと思います。

「わかったつもり」から「ゼロから再現できる」へ

私と同じような過ちを犯してしまっている方含め、このコンセプトこそが、3つの壁を打ち破り、合格への道を切り開く鍵であると思っています。

ゼロから再現できるということは、しっかり理解できているということになるので、この点を意識してしっかり勉強していこうと思っています。

まとめ:あなたの努力は必ず報われる

今回で、前回の記事で明らかになったデータベーススペシャリスト試験の合格を阻む「3つの壁」に対し、私が実際にどのように向き合い、乗り越え始めたのか、その具体的なアプローチと実践的な学習戦略について詳しくお話ししました。

  • 「わかる」を「できる」に変える「ゼロから再現」学習。
  • 問題文の意図を正確に読み解く「徹底的な分解と可視化」。
  • 知識を解答として昇華させる「添削と異なる表現での試行」。
  • そして、これらを支える「量より質、そして戦略的休息」という新しい学習哲学。

これらのアプローチは、私自身の過去の失敗から学び、AIとの対話を通じて見つけ出した、泥臭いけれど着実な方法です。HSP気質ゆえの「評価不安」や疲労への対策も、合格への重要な要素だと気づきました。

もしあなたが今、私と同じように資格試験の壁にぶつかっているなら、ぜひ今日の記事で紹介した具体的なアプローチを試してみてください。一つ一つの壁は高く見えるかもしれませんが、適切な戦略で取り組めば、必ず乗り越えられます。

次回、【DBスペシャリスト試験】50代HSPの私が挫折から掴んだ合格戦略【第4回】『量より質』で不安を克服!学習効率を高めるAI活用術では、この学習哲学をさらに深掘りし、HSP気質を持つ私がどのように不安と向き合い、AIを活用して学習効率を高めたのかについて、具体的な方法を詳しくお話しします。

あなたの努力が報われるその日のために、ぜひ次回の記事も参考にしてください。また次回お会いしましょう!

この記事を書いた人
たなやん
  • システムエンジニア歴20年以上
  • 2年でうつ病を完全寛解
  • 現在はうつ病以前よりメンタルを楽に仕事に従事中
  • HSP気質を持つもそれも力に!
  • 心理学系講座講師

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