
システムエンジニアって年を取ったらできなくなるの?



そんな疑問にお答えします
システムエンジニアの仕事を始めてから早20年超。いろいろな経験をしてきました。
そんなベテランと言われるキャリアを積んだ私ですが、システムエンジニアという仕事をこれだけ長く
続けられるとは思っていませんでした。
そんなベテランエンジニアの私が感じた不安とその対処法について書いてみたいと思います。
ベテランシステムyエンジニアが不安に思うこと
システムエンジニアの仕事は、過去35歳定年説が出るような、ちょっと特殊な仕事です。
理由としては、
- 新しい技術が次々と出てくる
- ずっと勉強し続けなければならない
- 年齢が上がるにつれて、上記①、②についていけなくなる
ということがあるかと思います。
それぞれ説明します。
①新しい技術が次々と出てくる
これは一番言われていることですね。
現在は学生の時からプログラミングをする人も多いのかもしれませんが、文系大学出身(Fランク大学の理系崩れのような情報学部出身)の私はなんとなく大学の時にプログラミングをしたのが初めて。
その後、会社に入ってからC言語を覚え、都合15年はC言語で過ごしました。
私がC言語で過ごしている中で、主流になったのはJava、C++、C#などのオブジェクト指向言語。
現在はPythonなどが出てきています。
当時はJavaも数年後には廃れて、新しい言語が主流になっていくと言われていましたが、現在(2023年11月現在)でもJavaはまだまだ現役という印象です。
それでも言語だけで言ってもそれなりに新しいものが出てきて、覚えることが多いと思うかと思います。
これだけでも、先々やっていけるのかな?と不安になるのではないなと。
それに加え、システムエンジニアの仕事は多岐に渡ります。プログラム言語だけを一生懸命覚えても、それはプログラマーでしかありません。
システムエンジニアをやっていこうとすれば、ネットワーク、データベース、セキュリティなどの技術要素、チームやプロジェクトへのマネジメントスキル、売り上げ、利益を管理するスキルなど、いったいどれだけの仕事を覚えればいいんだー!と叫びたくなるような種類の多さ。
これを現場が変わるたびに知らないことを覚えていくということになるのは、不安になって仕方がないと思います。
なぜ不安になるのかは後述します。
②ずっと勉強し続けなければならない
新しい技術が次々出てくるということは、ずっと勉強しなければならないというのは容易に想像できます。
私のようにお客様先で働くSEは、定期的にお客様や職場が変わります。その度にどういうシステムなのかを覚えて使っていかなければなりません。
ずっと同じ場所にいることができれば、覚えたことを蓄積していって、それで仕事をしていけばいいのですが、結構な頻度で職場は変わっていきます。
なので、その都度の勉強は必要ですし、使っている技術が自分が持っている技術であればいいのですが、それも変わっていくので、新しく覚えていく必要があります。
立場にもよりますが、上でも書いたように言語含めた技術スキル、チームメンバーなどを管理するマネジメントスキルなどを覚えていかなければなりません。
結果、継続勉強を強要されてしまうことになります。
③年齢が上がるにつれて、上記①、②についていけなくなる
脳科学的には年齢が上がっても、脳は成長し続けると言われているので、使えば使うほど成長するのだそうです。なので、ついていけないということはないのでしょうけど、ついていけていないと考える人も多くなるのだと思います。
それは、新しい技術を覚えるのが、年齢が低い人たちの方が早く、同じスピードで覚えていくのが難しくなるからではないかと思います。
それをできないと思って自分を責める人は、余計にこの仕事は嫌になることでしょう。
このように年齢が上がっていくについて、不安になることも増えて、最悪この仕事を辞めてしまう人が増えるのかなと思います。
でも、少しだけ考え方を変えるだけで、不安を減らしていけると思います。
なぜ不安になるのか、その対策をこれからご紹介したいと思います。
システムエンジニアの不安は本当か?なぜ不安になるのか?
ここまで読んでいただいて、ベテランエンジニアが不安になるであろうことを書いてきました。
でも、その不安はどこからくるのでしょうか。確かに年齢が上がって、新しいことを覚えることが難しくなったり、その時に壁にぶつかって失敗してしまったりすることがあると不安になったりするでしょう。
その不安はできない自分を責めることから来ているのではないかと思うのです。
私も過去、知らないことが出てきて、それができないのは自分の能力が低いからだと思い込んでいました。
そうなんでる。新しいことが出てくる頻度が多いのだと思うのです。
その都度、自分のやったことがないことで、それができないとダメだと評価する人がいるから、余計に不安になるのではと考えます。
その時の上司、周りの状況もあるとは思うのですが、自分への信頼と周りに味方がいるのかで違うのではないかと思います。
新しいことができないことにそこまで不安になることは、そこまでないのだと思うので、その対処法などをご紹介したいと思います。
不安に思ったときの対処法
では実際に私が実体験の中で実施して効果があった対処法を書いていこうと思います。
やり方は大きく2つあると思います。
それぞれポジティブなやり方とネガティブなやり方で分けて書いていこうと思います。
ポジティブなやり方
こちらは、現状を鑑みて、自分を変えていこうというものです。
やることは以下。
- できないことをリストアップする
- その中でできることの延長線上にあるものを見つける
- できないことを詳細化する
- 詳細化したやれないことを他人に聞いてみる
できないことをリストアップする
まず不安になった時、知らないことが多くてパニックになっていることが多いと思います。
これを解消するために、現状で自分ができていないと思っていることを書き出します。
書き出すことで全体量を知ることができるので、落ち着くことができます。
これで現時点の問題点、知らないことを把握しましょう!
その中でできることの延長線上にあるものを見つける
システムエンジニアの仕事は、種類が多く、人によってはパニックを起こしやすい人もいるでしょう。
知らないことが振られてきたときに、ただ知らないとパニックになって不安になることもあると思います。
そこで一旦落ち着いて考えてみてください。
ベテランエンジニアは、過去に結構な仕事量をこなして、いろいろなことを覚えてきたはずです。
その経験の中で、今回遭遇した知らないことに近いこと、似たようなことはありませんか?
例えば、データベースなどで、種類が違うだけだけどコマンドが違うものを聞かれてわからないとか、契約系の処理の仕方で、職場が違ったことでやり方は処理の仕方が変わっただけなどです。
それぞれ、まったく知らないわけではなく、少し知っているはずなのに、慌てているのでそれに気づいていないだけということが多々あると思います。
システムについても、大きな意味での作り方や基本的な考え方は同じだったりします。
その点を確認してみましょう。
できないことを詳細化する
リストアップしたできないことも、一旦書き出した時点では粒度が大きいかもしれません。
それだけ見ると本当にできるの?って不安なってしまうかもしれません。
なので、その一つずつを見て、これでもかというくらいまで細分化してみましょう。
そうすることで、わからないことの全体像が見えてきたり、よくよく見てみるとその一つ一つはそれほど覚えるのに難易度が高くないと気づけたりします。
これをすることで、覚えないといけないことを詳細に把握することができます。
詳細化したやれないことを他人に聞いてみる
ここまでやってきて、やれないことが詳細化できていると思います。
ここまで来ると自分がわからないことがはっきりしていると思います。
このはっきりしたものの中でわからないことを他人(有識者)に聞いてみましょう。
失敗してしまう人の中には、他人(有識者)に聞く際、1つ目のわからないことをリストアップした時点での粒度で聞いてしまう人かもしれません。
それは、粒度が大きいために、聞かれた相手は何がわからないのかを理解するのに、いろいろ聞かないといけないので時間がかかってしまうこと、実は知っていることも知らないことと判断されてしまう場合があり、この人何にも知らないなと思われてしまうため、失敗してしまうのではと思うのです。
そのせいで仕事ができない人と思われたり、できることが少ないと思われて、今まで何してきたの?と思われたりして、余計に聞けない状況を作ってしまうのかもと思います。
それが詳細化されていることで、できることは聞かず、本当にできないことだけを聞けるので、相手にもいい印象で聞くことができますし、時間も短縮できて、相手の時間を奪うこともありません。
このようなステップで自分に足りないスキルを少しずつ覚えていって、できない不安を減らすことができると思います。



そんなこと言ってもわからないこと全部は覚えていけないよ。
だから不安になってるわけでしょ?



おっしゃる通りです。
そんなあなたにはネガティブな対策法を参考にしてみたください。
ネガティブなやり方
ネガティブなやり方と書くと、逃げる方法とかダメな人用みたいに思うかもしれませんが、そういうことではありません。あくまで自分だけでは解決できないものを解決するためのやり方です。
上記でも書きましたが、全てを自分のスキルアップで対応できるわけがありません。
なので、上記のポジティブなやり方(自分が頑張る)と合わせて使ってみてください。
早速ですが、そのやり方をご紹介していきます。
- 現状を相談する
- 他人(有識者)に任せる
- 職場を変えてもらう
- 会社を変える
現状を相談する
ポジティブなやり方のところで記載しましたが、できないことをリスト化、詳細化までしていただいたことを前提に、できないことをどう対応していけばいいのか、上司やチームメンバーに相談します。
自分だけで考えることにも限界がありますし、そもそも自分だけでできることもそこまで多くありません。
加えて自分だけで対応策を考えること自体に限界があり、そこで思考がぐるぐると回って不安になってしまう方もいらっしゃると思います。
であれば、わからないことの詳細化までできているので、それについてどうすればいいのか、誰かに分担できるのか、メンバーが明確に足りないので追加しなければならないのかなどが相談できると思います。
他人(有識者)に任せる
こちらは当然といえば当然なのですが、自分だけでできないこと、例えば
- 知らない言語でのコーディング
- 知らないミドルウェアやOSの設定など
- 知らない技術での調査
などなどです。
このようなものについて、自分の力だけで対処しようと思っても難しいことが多いです。
チームの構成的にはある程度やらないといけない場合もありますが、任せられるところは任せてしまうのは正当なやり方だと思います。
仕事は結果で見られます。自分ができないことで悩んで期限を守れないくらいなら、頭を下げて頼るくらいのことは些細なことだと思います。
私もJavaのスキルはほぼありません。なので、その点の技術スキルはチームメンバーに完全に任せています。
できないことを自分がダメだと責めたことがありましたが、その点はそれ以外の自分のできることをやることで仕事は回っているので問題ないと思います。
人に任せることは悪いことではありません。
ただ、ベテランエンジニアはその結果に責任を持てばいいだけだと思います。
職場を変えてもらう
これは、そもそもその現場がスキルアンマッチだったりする場合に取る手段です。
できないことを詳細化しても、できないことばかりでどうしようもない場合などは説明しやすいでしょう。
あとはチーム構成的に全員が動けないといけない場所などで、いきなり覚えないといけないようなところなども、これに当たるのではないでしょうか。
しかも、現場が即戦力を求められていて、誰かに教えてもらうこと自体が憚られるような場所などもそうです。
ここで少し頑張ることで、ベテランでもスキルアップが望める場合がありますが、無理すると別記事で書いたようにうつ病になってしまったりします。


会社を変える
会社によっては、チームに必要な分のメンバーを集められず、各メンバーに無理させるしかないようなところも実際に存在します。
実際にプロジェクトに入った際に、各メンバーの役割に対して人数が足りなくて、あれもやって、これもやってとなった挙句、知らないことを独学でしか覚えられずについていけなくなるという悪循環が発生することがあります。
それはその会社が人手不足でそうならざる得ない状況になっている可能性が高いです。
現在、システムエンジニアは慢性的な人手不足です。
そのせいで上記で書いたような状況に陥りやすいとは思います。
ただ、それに甘んじていると仕事を諦めてしまう人が増えるだけではないかと思います。
人それぞれ強みや得意分野があるはずです。
特にベテランエンジニアは過去の多くの経験を持っているはずなので、それを生かせる職場は必ずあると思います。
その観点からも、いくつ職場が変わっても、同じようにつらい状況になってしまうような会社の場合、転職を考えるのもいいかと思います。
今後、IT業界全体で考えないといけない問題だと思いますし、逆に不足しているのだから、長年やってきたスキルを武器に受け入れてくれる会社はあると思います。
そのためにも自分の持っているスキルの棚卸は定期的に行っておくことをおススメします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ベテランエンジニアの仕事に対して不安に思うことと、その対処法をご紹介してきました。
参考になるところがあれば、是非実践してみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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