HSP気質のシステムエンジニアが考えるうつ病の理解とサポートについて

今月までうつ病で休職していた人が来月からチームに戻ってくるんだけど、どうサポートしていいのかわからないんだけど、どうしたらいいのだろ?

そんな疑問に、うつ病経験あり、周りにもうつ病の人がいたことがある私がお答えします。

システムエンジニアをやっていて、自分がうつ病になる可能性もありますし、それと同じように他人がうつ病になることもあると思います。

そんな時、自分がうつ病になったことがあっても、自分の職場にいるうつ病を患っているメンバーをどうサポートすればいいのかわからなくなる時があります。

そんな悩みにお答したいと思います。

目次

理解と共感

うつ病を患っているメンバーの状況や感情に理解を示し、共感の意思を示しましょう。

うつ病を患って復帰してきた人は見た目的にはとても普通に見えます。なので、仕事に関しても他の健常なメンバーと同じ扱いをしてしまい、普通できると思っていることができないと同じように厳しくしてしまうといったことが多々あります。

得に忙しい職場だとその傾向が強くなります。なぜなら自分も忙しくて、余裕を持って相手ができなかったりするからです。

それができずに結果メンバーが潰れてしまった私の失敗例を挙げておきます。

プロジェクトの運営や、うつ病を患っているメンバーへの対応の参考にしてください。

私が失敗した例

私がうつ病になってしまったプロジェクトに参画した際、配下に1人の後輩はつきました。

その彼は、プロジェクトに配属する少し前までうつ病でお休みしていて、まだ完調とはほど遠い状態。その彼と共に最初は割とのんびり作業を実施していたのですが、私がリーダーに任命されてから状況が一変し、のんびりとした作業とは程遠い状況に。

それで次から次へと難題が出されていったせいで、その彼をフォローするどころか、他のメンバーと同じような扱いになっていきました。

それでその彼が頭痛などを訴えて休みがちになると、それを疎ましく思うようになっていきました。

出社するたび、普通に仕事を振ってしまい、最後には出社できない状態になってしまいました。

この時の失敗は、うつ病を患っているメンバーの状況を理解しきれなかったことが一番です。

同じように忙しいとなかなか難しいので、ある程度余裕のある体制を作ることです。

それが難しいプロジェクトには、うつ病を患っているメンバーを配属するべきではありません。

私が失敗した上に自分がうつ病になってしまったプロジェクトの話は以下にまとめています。

単に仕事ができないメンバーと同様かそれ以上のサポートが必要だと思ってください。

ただ、うつ病になるような人は、まじめな人が多いため、仕事ができない自分を責めて余計にうつ病を悪化させてしまう可能性があるので、タスク自体を少なくすることも大事です。

HSP気質の方は、他の人と比べて感情に敏感なことがありますので、言葉遣いや態度には注意が必要です。

コミュニケーションの柔軟性

うつ病の症状によっては、コミュニケーションへの参加が困難である場合もあります。

会議や業務の進捗について、1対1のコミュニケーションを促し、メンバーが負担を感じないような環境を作りましょう。

私もうつ病を患った後、プロジェクトに戻った時、直属の上司(一番仲が良く、面倒見てもらった先輩)以外の人とのコミュニケーションは正直取りたくありませんでした。

コミュニケーション取ること自体が苦痛になります。

なぜならうつ病を患ってしまった時点で自己肯定感が最低ラインまで下がっているから。

何を言っても否定されるような感覚に襲われ、更に落ち込んで、最悪は再発なんてことも普通にあります。

そんなことにならないように、うつ病を患っているメンバーには、1対1で可能な限り軽いコミュニケーション取ることが大事です。

ただし、苦しいことやつらいことがあるのも事実なので、話はしっかり聞くようにすることも大事ですので、意識して欲しいと思います。

この時、決して否定はしないようにしてください。ちょっとおかしいと思っても、一度受け入れてから、こういうこともあるよ、というように声掛けしてあげるといいと思います。

過去の私はできなかったことなので、これを読んでいただいている方は失敗していただきたくないですね。

このように受け入れるコミュニケーションを取っていると、うつ病を患っているメンバーも話したことが悪いことではないと思ってもらえると思います。

フレキシブルなスケジュール

休暇やフレックスタイム、柔軟な勤務時間など、メンバーが自身の体調に合わせて働ける環境を提供しましょう。

うつ病を患っているメンバーは、ある程度落ち着くまでは、可能な限り出社すればいいというような勤務にしてあげることも重要です。

最初からフルに出社させてしまったり、残業なんてもってのほか。

HSP気質の方は、刺激が多いと過負荷になることがあるため、休息やリカバリーの時間を確保することが重要です。

あなたがHSP気質であれば、そのメンバーの状態の変化に気づくこともできるでしょう。

少しでも疲れてそうだったり、様子がおかしかったら、すぐに休ませることをおススメします。

HSP気質の方の疲労は、通常時でも意識して休まないとかなり溜まってしまいます。うつ病を患っている時は余計に疲れてしまうはずです。

HSP気質でなくても、そのメンバーを可能な限り気にしてあげて、良く観察してみてください。

疲弊してしまう時間も人によって違うと思います。それがわかれば、適切な休み時間やタイミングもわかってくると思います。

当人にも、その状態を把握するように促すことで、より回復を促すことができるでしょう。

そのためにも仕事のスケジュールは可能な限りゆったりとしたもので、かつ簡単に変更が可能なように組んであげることが大事です。

仕事が終わらないことが能力のせいではなく、うつ病を患っている普通の状態ではない、それが回復すれば普通に仕事ができるようになるということを長い目で見ることが大切です。

私が復帰したばかりの時の職場の先輩は、可能な限り無理をさせないように配慮してくれました。
無理やり1ヶ月で復帰した私でも、仕事ができたのはその先輩のおかげです。
それからすぐに異動した職場では、普通に扱われて辛い目にあいましたけど。(下手したら再発してた。。。)
うつ病をかかえたメンバーが回復するのには、思った以上に時間がかかることを覚えておいてください。

心理的安全性の提供

メンバーが自身の感情や症状をオープンに話せるような雰囲気を醸し出しましょう。

他のメンバーも同様の状況に理解を示し、サポートし合う風土を築くことが大切です。

これもとても大事なことですね。うつ病を患って復帰したメンバーを適切に扱える人がいない職場は、うつ病上がりのメンバーに取って苦痛でしかありません。

自分の状況を話せない上司や同僚しかいない職場は、うつ病を患った人は自己否定をし続けてしまう可能性があります。

自分がつらい、苦しい、気分が悪い、頭が痛いなど体調が悪いことも言うことが憚られると、それを我慢してしまい、病状が悪化して、最悪再発という末路。

特に最初に戻る職場には心理的安全性が必要です。

他の記事でも書きましたが、うつ病になってしまって復帰する職場は、元いた同じ職場なのだそうです。

それは知らないところに行くとそれだけで不安を増やして辛くなってしまうからだそうです。

それでも同じ職場、特に顧客先の場合などで、極端に忙しい職場は殺伐をしていることが多いので、そんなところに戻すくらいなら、自社での待機などがいいのではと思います。

それができないのであれば、そういう職場が見つかるまでお休み継続というのも悪くないと思います。

プライバシーと個別対応

うつ病の情報はとてもデリケートなものです。

私は完全に克服できているので、過去にうつ病になりました!と特に何も考えずに公開していますが、そう思わない人も多いです。

自分がうつ病になったこと自体を恥ずかしいと思う人が多いのも事実。

現在心療内科やメンタルクリニックなどが一般的になり、ハードルがだいぶ低くなりましたが、昔は心療内科=精神科という認識もあり、そんなところに通院するのは精神がおかしくなった人と誤解されていたこともありました。

その名残もあると思いますが、うつ病などのメンタル不調はあまり公開したくないと考える人が多いです。

なので、その情報はメンバーの同意のもとで扱い、プライバシーを尊重しましょう。その職場以外のところに無駄に情報が回らないようにすることも、うつ病を患っているメンバーに対して大事なことだと思います。

HSP気質の方は、その情報が渡った人からの見方が変わったことにショックを受けやすく、自己否定をしてしまうこともあるかと思います。それくらい簡単に他人の感情の機微に気づいてしまうので、社内別部署に情報が流れないようにしてあげてください。

また、うつ病を患っているメンバーが仕事をしている中で、再発してしまったり、辛くなって休みがちになることもあるでしょう。

もちろんうつ病になりそうという人も同様ですが、個別のメンタルヘルスサポートの提案や、専門家への紹介を行うことも考慮してください。

最終的には専門家に頼るというのも悪くはないですが、その情報も慎重に扱うようにしていただければと思います。

その辺りの対応が上記の心理的安全性に繋がることでもあります。

まとめ

いかがでしょうか。今の職場でうつ病のようなメンタル不調を抱えたメンバーを受け入れることは、確率的にそんなに低いものでもないですよね。

そんな中、一番気をつけなければいけないのは、その人の気持ちがわからないと理解しようとしないことです。

人手不足のIT業界で、システムエンジニアは長時間労働になりやすいのも事実です。

そんな中、長時間の刺激にさらされるHSP気質の人は、うつ病にもなりやすい気質なのかなとも思います。

自分が気を付けることも大事ですが、5人に1人と言われるHSP気質の人が周りにいないとは限りません。

そう考えて、そういう辛さを持っている人がいることを理解し、受け入れて欲しいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

一人でもHSP気質のシステムエンジニアが楽に仕事ができますように。

この記事を書いた人
たなやん
  • システムエンジニア歴20年以上
  • 2年でうつ病を完全寛解
  • 現在はうつ病以前よりメンタルを楽に仕事に従事中
  • HSP気質を持つもそれも力に!
  • 心理学系講座講師

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