HSP気質のベテランシステムエンジニアの悩みと対処方法3選

もうシステムエンジニアを始めて20年くらいになるんだけど、HSP気質だそ、この先やっていけるか不安なんだよね。
みんなどういうことを考えているのかな?

そんな疑問にシステムエンジニア歴20年以上の私がお答えいたします。

システムエンジニアの仕事って悩みが多く、先行き不安に思う人も多いと思います。

特に私のようなベテランのエンジニアになると、その悩みもいろいろかと思います。

そんなベテランエンジニアがどういうことに悩みを持って、それを解決しているのかを私なりに書いてみようと思います。

目次

技術の進化と追いつくプレッシャー

これが一番言われることではないでしょうか?

IT技術の進化はめざましく、日々進化しています。システムエンジニアを長年やっていると、その進化についていけるのかが心配になるのは当然です。

自分が覚えた技術スキルの仕事が減っていき、新しい技術での仕事が増えていく。

若手はその新しい技術をどんどん吸収して仕事をしているように見える。

そんな状況を見ていると、この先自分は仕事をやっていけるのか?と悩んでしまうということです。

少し私の経験をお話します。

メインで使っていたプログラム言語の仕事が減っていく中で

私のメインスキルのプログラム言語はC言語です。

私が新卒で入社した1998年でC言語は割と全盛で、それを覚えておけばしばらく仕事はなくならないと言われていました。

実際にキャリアの半分は、C言語で過ごすことができ、実際にプログラミングを30代半ばまではがっつり実施していました。

そこから先、Javaなどのオブジェクト指向言語が台頭し、むしろJavaができないと仕事ができないのでは?と思うような状況になりました。

もちろん、過去のシステムが残っていてホストの開発など職場としてはありましたが、少数かつその職場は長くやっている生き字引のような人が生きる場所。

そんな中、C言語の仕事はなくなっていき、Javaも組めない私は徐々に管理業務へ。

設計はなんとなくこなせましたが、バグなどでのプログラム解析などは正直あまりできず、できない自分を責めてつらく、この先やっていけるの?といつも自問していました。

そんな悩みがだんだん日々思うようになっていき、うつ病に入ったプロジェクトで限界を迎え、その後も新しい技術などを目にするたびに辛い気持ちになっていったのが実情でした。

と、こんな感じでHSP気質なので他人と比較、ネガティブな言葉は真に受けまくりで、うつ病になってしまった時は本当に定年まで仕事していけないと思っていました。

では、現在システムエンジニア歴25年経った今、定年までは少なくてもあと10年残っていますが、どうなっているかもお話します。

新しい技術が出てきて不安になった時の対処法

HSP気質の人に特にわかって欲しいところではあるのですが、新しい技術が出てきて、その仕事をしなければならなくなった時、どういう状態になりますか?

私は、まったく知らないものとしてかなり焦りました。正直パニックを起こしていたレベルです。

それは、HSP気質特有の情報取得過多、他人との比較による自信喪失(自己肯定感の低下)でどうしたらいいのかわからなくなったからだと思います。

もうJavaのロジック見ること自体に拒否反応が出るほど。

でも、現在、そのパニックになるようなことが0ではないですが、かなり減らすことができました。

その方法をご紹介しようと思います。

  • 他人と比較することをやめて自分のできることに目を向ける
  • 自分が今までやってきたことを振り返り、共通点を探す
  • 他人に任せていいことを知り、分担する

それぞれ説明します。

他人と比較することをやめて自分のできることに目を向ける

HSP気質の人は他人との比較を異常にします。そして他人のできるところを見て、自分ができないと思い込むことが多いです。

それをまずは、自分がまた比較しているなというところに気づいてください。

そして、できないものがあることも理解してください。

人によっては、他人ができることも含めて、できないといけない、できないのは自分の力不足だと思ってしまいます。

この思考をまずは捨ててください。

もう長いことこの仕事をしてきているので、できることもたくさんあるはずです。まずはそこに目を向けることが出発点です。

自分が今までやってきたことを振り返り、共通点を探す

もし、私と同じような考え方をする人なら、この振り返りをおろそかにして、新しい技術が出てきたときにただ焦るだけになってしまうかもしれません。全く知らないことだと決めつけて、ただただわからないと落ち込むだけになってしまったり。

でも冷静になってよく考えてください。

昔からよく言われることなのですが、1つの言語をちゃんと理解すると、他の言語もなんとかなったりします。もちろん実際にコーディングするのは難しいかもしれません。でも、構造やテストを実施する観点などは同じである場合が多いです。

そのことも忘れて、ただ自分がやったことがない言語であったり、知らないミドルウェアであったりしただけで何もできないと思うのは、早すぎると思うのです。

私も他人と比べて自分ができないと落ち込むことが大半だった時には、知らない名前の技術だっただけで、諦めてしまっていました。

ただ、他人との比較をを手放して、自分ができることに目を向けられるようになった後、冷静になってそのことを見た時に気づきました。

新しい技術も自分のやってきた技術スキルの延長線上にあるのだと。

小さいところだと、プログラミング言語でそれぞれ書き方は違えど、if文はどれも一緒です。

「もし~だったら」という判定をしているだけなので。

そんなこと当たり前だと思うかもしれませんが、それをもう少し拡大解釈すれば、自分の持っている技術スキルがまったく使えないわけではなく、一部でも新しい技術に関連したものを自分が持っていることに気づけます。

もちろん新しい技術について勉強することは大事ですし、会社からも求められるかもしれません。

でもプログラムを組むことだけがシステムエンジニアの仕事ではないことから、多少知らなくてもやれる仕事がたくさんあります。

ただでさえ人で不足なので、今まで培ってきたスキルで対応できる仕事が探せばいくらでもあるのです。

そう思って、最低でも自分の持っているスキルの延長線上にある技術など、どこまで把握、理解できるかを少し棚卸ししてみてください。

思った以上に理解して実施できる仕事があることに気づけると思います。

他人に任せていいことを知り、分担する

上記に書いたように、自分ができる範囲をある程度把握できたら、あとは分担しましょう。

一人の人ができる範囲には限界があります。

私の場合、C言語、Linuxのスキル、DB関連はそれなりに持っていたので、Javaの解析などは諦めてメンバーに完全に振るようにしました。(たまーにちょっとだけ見ることもあります。)

プログラミングなどはやっぱり若手が強かったりします。そうでなくても得意な人がチームで仕事をしている場合には必ずいるので、そこを分担してお願いします。

そして自分ができる範囲の仕事を自分で実施すればいいだけです。

こういう仕事の仕方をしていけば、自分を責めることも少なくなり、自分の苦手なものや、未経験のものは他人に任せることができるようになります。

そうしていくことはチームビルディングでは大事になるので、技術スキル以外が身につくことも大いにあると思います。


このように全てを自分でやらないでもいいということを理解してください。

よく新しい技術をずっと勉強し続けなければならないようなことを言う人がいますが、それも限界があると思います。

実際仕事をしていると、その勉強は仕事が忙しいとプライベートを完全に捨てないとできないレベルになってしまうことがあり、HSP気質はちゃんと休みを取らないとパフォーマンスがでないこともあって悪循環です。

仕事をしている中で勉強するくらいの気持ちでよく、ベテランであれば今までやってきたスキルでやってみるとことを考えてもいいのではないかと思います。

一度ゆっくりこの辺り、考えてみても損ではないのではないでしょうか。

長時間労働と仕事とのバランス

システムエンジニアはプロジェクトの締め切りやトラブルシューティングなど、忙しい状況下で働くことがお多いです。そのため、仕事とプライベートのバランスを取ることが難しくなることがあります。

若い時はそれを体力、気力で乗り切れる場合もあるのですが、ベテランになってくると体力的に厳しくなってきて無理ができなくなってきてしまいます。

ベテランになってくると、忙しい状況の対処がうまくなっているとはいえ、疲れることには変わりありません。その原因と対処を考えてみたいと思います。

まず、そうなってしまう原因としては、

  • 締め切りを守ろうとして残業が増える
  • その時の状況や職場によって夜勤がある場合がある
  • 平日に疲れてしまい、休日を含めたプライベートを有意義に使えない

このようなことが原因でバランスを失っていきます。それぞれ説明しつつ、対応案を提示します。

締め切りを守ろうとして残業が増える

残業に関しては、職場によってしまうことが多く、なかなか避けられないのが現実かもしれません。

プロジェクトだと各フェーズ毎の締め切り、プログラミングでもどこまでに作成しなければいけないのかの締め切り、運用をやっていても問い合わせの締め切りなどがあります。

その締め切りを守ろうとして残業になるわけですが、もちろん余裕があるスケジュールを組まれていれば、そこまで残業になることもなく終わらせることができるでしょう。

しかし、ベテランのエンジニアになってくると、自分の仕事だけの締め切りを守っていればいいわけではありません。当然チームのメンバーの管理が発生し、そのメンバーの作業が遅れて締め切りを守れないような状況になると、手伝ったりすることで残業が増えることがあります。

ひと昔前のように残業が100時間を超えることは減ってきていますし、100時間越え上等だった私からするとだいぶ楽になっているように感じますが、それでもそれなりの残業はつきまといます。

ある程度は仕方がないとは思いますが、HSP気質の人は、自己肯定感の低さから全て自分でやろうとしてしまうことがあります。

少なくともこの点においては自分だけでやってないか確認してください。

もしやっているようであれば、チームメンバーに作業を振るなり、更に上に報告して調整するなりしてみましょう。

HSP気質のせいで残業増やしてませんか?

その時の状況や職場によって夜勤がある場合がある

これに加えて、生活リズムを狂わすのが夜勤です。

システムのリリース時や、障害発生時、あとは定例的に夜勤がある職場などです。

私の経験では、トラブルが発生した時に40時間帰れずに仕事をしていたり、顧客からの依頼で危うく14連勤で夜勤を実施しないといけなくなりそうになったりしました。(14連勤はさすがになくなりましたけど。)

一度夜勤になってしまうと、昼夜が逆転してしまうので、しっかり対策しないと元に戻すまでに時間がかかります。夜勤時の対策については、以下を参考にしてください。

夜勤自体を避けることはなかなか難しいこともあると思うので、自分の体質や作業状況を鑑みて、あまりにも合わないようであれば、異動を願い出ることも一つの手だと思います。

平日に疲れてしまい、休日を含めたプライベートを有意義に使えない

これにならないように気をつけたいところです。

上2つで挙げたようなことで残業が増えたり、生活リズムが狂ってしまうと平日の仕事で疲れてしまって休日は寝てるだけなんてこともあるかもしれません。

そうなってしまうと、人生が仕事で埋め尽くされてしまい、有意義な人生にならないかもしれません。(そういう仕事をたくさんできる人生を望むなら、それも一つです。)

今のご時世です。あまりにプライベートを圧迫してしまうような作業状況であれば、異動願いや転職を考えましょう。

チームとのコミュニケーションの調和

ベテランのシステムエンジニアは、単独で動くことがどんどん少なくなっていきます。

システムエンジニアの仕事はプロジェクトとして動くことが増えるからです。

プロジェクトでは複数の人と協力して作業を進めることが多いため、円滑なコミュニケーションが重要です。しかし、意見の相違やコミュニケーションの誤解などにより、チームとの調和が乱れることがあります。

HSP気質の人は、この調和が乱れた状況を苦しいと考える人が多く、ベテランになってその機会が増えていくことで限界を迎えてしまうこともあります。

この点についての対処法を提示してみたいと思います。

  • 自己開示
  • 相手の話をよく聞く
  • 諦めて任せる

それぞれ説明します。

自己開示

ベテランになってくると、弱音を吐くことなどに抵抗を覚える人も少なくないかと思います。それは自分の仕事にプライドを持っている証拠ではあるので、素晴らしいという一面があるのですが、いくら長い年月仕事をしているからと言って知らないものあります。

この時、チームのメンバーや上司に自分が知らない、わからないことを言えるかというのは大事です。

知らないことを知っているように振舞ってもいいことがありません。それをいうことで評価が下がる、バカにされるということを思うかもしれませんが、それを言ってくる人の方が幼稚で残念な人だと思います。

もちろん、自己開示のレベルもいろいろあり、たくさん自己開示するのに人は選ぶべきだと思いますが、チームの中にそういうことが言える人が一人でもいれば安心できます。

配属されたら、まずはそういう人を探してみるのも大事なことかもしれません。

HSP気質の人は、相手をよく見ればHSP気質でない人より相手の情報を取得できます。

その能力を使って自己開示でき、協力を得られる人を見つけてください。

自己開示は相手も自己開示してくれるというメリットがあるので、是非取り組んでいただけたらと思います。

ただ、HSP気質の人は信じ過ぎて騙されやすいこともあるので、その点だけは注意です!

相手の話をよく聞く

HSP気質の人は相手の話を聞いて、HSP気質でない人より情報を得ることができます。

やり過ぎると疲れてしまいますが、より深く話を聞ける特性があるということです。

チーム内のコミュニケーションにおいて、この特性をうまく使えば、やりやすくなります。

相手の話をよく聞いて、チーム内の調和が乱れるのを事前に緩和することができるはずです。

相手の話をよく聞くということは、信頼関係を得られやすいというメリットもあります。

1日に何人もこれを実施すると、本当に疲弊してしまうので、自分のエネルギー残量に気をつけつつ実施してみてください。これがうまくいってチーム内の雰囲気がよくなると、悩みであるコミュニケーションが増えてしまうこともだいぶ楽になると思います。

諦めて任せる

HSP気質の人は仕事を抱えすぎる傾向にあります。なぜなら自己肯定感が低くて自信がないから。

なので、たくさんの仕事を振られた時に、できない自分がダメだと思って受けてしまう傾向があります。

ベテランになってもそれを続けていると、どんどん仕事が溜まっていき、仕事が嫌になっていきます。

しかも、自分が作業を持ちすぎていて、チームのメンバーが暇そうにしていると、それを見てイライラする人もいるくらいです。

振られた仕事はなんでもできないといけない、やりきらないといけない、断ってはいけない…などは無理なんです。まずは自分の今の状況がこういうことになっていないかチェックしてみてください。

タスクの数、スケジュール(期限)、残業時間など。

それで期限までの実施できなそうなものは、わかり次第相談しましょう。

早めに相談すれば、傷が浅いので調整できるはずです。

そこまでのタスクが振られていること自体が異常な状態なので、上司なども考えてくれるとは思います。(考えなしにいいからやれ!と言われたら、それはパワハラです。)

自分で全てやらなければいけない思っているなら、諦めて任せてしまうのも、仕事をしている中で当然のことであるという認識を持ちましょう。

それだけでも、苦しい状況を変えていけて、悩みも減っていくのではと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ここで記載したことはベテランエンジニアが持つ悩みのいくつかを抜粋して出してみましたが、多くの方が悩まれることではないでしょうか。

もちろん若手には若手の悩みもあるのですが、ベテランがこんなことで悩んでいるんだと思っていただけると嬉しいです。

悩みがない人はいませんが、適切に対処することでスキルアップや仕事のクオリティアップに寄与するものだと思いますので、実践してみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ただでさえ人手不足のこの業界、悩んでやめてしまう人が増えないことを祈りつつ、今回はこの辺で。

この記事を書いた人
たなやん
  • システムエンジニア歴20年以上
  • 2年でうつ病を完全寛解
  • 現在はうつ病以前よりメンタルを楽に仕事に従事中
  • HSP気質を持つもそれも力に!
  • 心理学系講座講師

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次