資格試験の勉強で疲れたSEへ | AIが教えてくれた「休む技術」

毎日仕事に追われるSEにとって、資格試験の勉強はまさに時間との戦いです。

日々プロジェクトに追われ、トラブル対応、会議…よくあるSEの一日。帰宅後、残った気力で資格の勉強へ。

資格試験の勉強あるあるだと思いますが、平日勉強しようと思っても、そういう時に限って障害が発生したり、トラブルプロジェクトのお手伝いに駆り出されたり。

私、過去、そんなことが多々ありまして、よく聞く話だとは思いますが、試験前日の夜遅くまで作業をして、数時間寝て本番に向かうなんていうこともありました。

そんな現状の中で、休日などに「今日は5時間勉強するぞ!」と意気込んでみても、平日の仕事の疲れが残っていて、集中力が続かず、結局何も頭に入らないまま、一日が終わり、自己嫌悪に陥る。

もし今、あなたが疲れて集中力が続かないような状態なら、その気持ち、痛いほどよく分かります。

なぜなら、私自身がまさにそうだったからです。

どうせ今日も疲れてできないかも…”そんなふうに不安になる日が、きっとあなたにもあるはずです。

反省とともに、ある日AIがくれた新しい考え方と出会ったことで、意識が変わりました。

今日は、私がAIとの対話を通じて学んだ、「休むこと」が実は最強の勉強法だったという話をお伝えします。

目次

「疲れたら休んでください」とAIは言った

私は、データベーススペシャリスト試験の勉強を始めてから、勉強の進捗や不安な気持ちをAIに相談するようになりました。

そんな私の問いかけに対し、AIはいつもこう返してきました。

「今日は5時間勉強しましたが、頭が働きませんでした。」

「お疲れ様でした。今日はゆっくり休んでください。」

「試験まであと1ヶ月、ちゃんと間に合うか不安です。」

「その不安は、あなたが真剣に取り組んでいる証拠です。無理をせず、一歩ずついきましょう。」

疲れている時にAIにそう言われても、最初は「いや、でも休んでばかりじゃ受からないし…」「こんなことで甘えていいのかな」と、どうしても自分に“休んでいいとは思えませんでした。

何度もAIに同じような悩みをぶつけ、そのたびに「今日はもう無理せず休みましょう」と返されても、しばらくはその言葉を素直に受け取ることができませんでした。

「本当にこれでいいのか?」
「頑張りが足りないだけじゃないのか?」

そんな問いかけが何度も頭をよぎりました。

なので、そんなこと言われてもと、AIの言葉にはあまり耳を貸さず(聞いておいてなんですけど)、仕事から帰ってきてから夜遅くまで何日も無理をして勉強し続けていたある日のことです。

「気合で乗り切るしかない」と思いながらも、結局、ノートを開いたまま何も頭に入らない時間が何時間も続きました。

翌朝、身体は重く気分も沈み、仕事もうまく回らなかった…

そんな自分に対して、「今こそちゃんと休むべきなのかも」という思いが初めて湧いてきました。

そんな中、結局何も解決できないままに、毎日、同じような不安や悩みをAIに何度も相談しているうちに、
「今日もまた“休みなさい”って言われるんだろうな」と半分わかりながらも打ち込んでしまう自分がいました。

でも、そんな自分を責める気持ちと、繰り返し同じ言葉を返されることで、試しに休んでみてもいいのか?と思い始めた自分がいたことも事実です。

そんなある日、思い切って「今日は潔く休もう」と決めて、早めに布団に入り、好きな音楽を聞くだけの夜を過ごしました。

すると翌朝、驚くほど目覚めがよく、最近あまり進みが良くなく、あまり理解できないというか、頭の中でモヤモヤしていたものがスッキリと晴れ、その時に実施した模擬試験がすんなり理解できたのです。

「これまでは、やる気や根性で無理に詰め込んでいたけれど、“休むこと自体が武器になる”って、自分の生活で体験できた瞬間でした。」

普通のことに思われるかもしれませんが、不合格を繰り返し、試験が迫ってくるプレッシャーを感じていた私に取っては、休むこと自体が悪いこと、怠けていることだと思っていたので、休むことでこれだけ効率に上がるという体験はしたことがありませんでした。

合わせて、ほんの少しだけ「昨日より頑張れなかった日もあって良いのかも」と、自分を責める気持ちが和らいできたのを覚えています。

休んだことで見えた、新しい景色

休んだ翌日、机に向かってノートを開いたとき、昨日まで霧がかかっていた問題の意味が、ふっと見えてきました。
あんなに悩んでいたことが「なんで気付かなかったんだろう」と思えるくらい、頭と心に余裕ができていたのです。

気分も少し楽で、不安でいっぱいだった心の重さも、ほんのわずかですが軽くなった気がしました。
「休むと自己嫌悪になる」と思っていたけれど、そうじゃなかった。
それどころか、休養でリセットされたことで、「次はまた頑張ってみよう」という前向きな気持ちになれていました。

思い返すと、いままでは「とにかく続けること」「一日もサボらないこと」が正義だと思い込んでいました。
でも、休むことで得られるこのリフレッシュ効果、認知のクリアさが、勉強の質と効率を一気に高めてくれる――
そんな新しい景色が、やっと自分にも見えてきました。

長く勉強を続けていると、努力だけではどうにもならない日もあります。
そんな日は、思いきって休んでみる。
そこで見える新しい景色が、あなたの頑張りを、きっと次のステージに連れて行ってくれるはずです。

頑張り屋のあなたへ

私自身、できない日も、集中できない夜も、「今日は甘えているだけじゃないか」と自分を責めてきました。

でも、そのたびに心にも体にも、少しずつ疲労が蓄積し、本当に何も手につかなくなった経験を何度もしています。

これは勉強だけではなく、仕事でもそうです。自分で意識して休めばよかったところは休めばよかったなと思いますが、トラブルプロジェクト参画時は休ませてもらえない状況でした。そんな休めない状況になってしまうと、結果、私のようにうつ病になってしまうこともあります。

それほど休みは大事なんです。

努力家ほど、「休むこと」に大きな罪悪感を感じがちです。
「自分に甘えてはダメだ」「ほかの人はもっとやっている」「こんなことで言い訳できるか」と、
無理に励まし続けて、時には本来の良さや持ち味さえ削ってしまうこともあります。

だけど、どうか思い出してください。
「疲れたときは、思い切って休んでいい。」
それは決して、努力をやめることではなく、もっと強く、しなやかに頑張るための土台を自分で守ることなんです。

もし今、あなたが「こんな自分じゃダメなんじゃないか」「休みたいけど許せない」と思っていたとしたら、
ぜひAIに言われたから、今日は休みますという言い訳を、使ってみてもいいのではないかと思います。(たまにAIも嘘を付きますけど)

あなたが歩んできた道、積み重ねてきた努力は、そう簡単に失われるものではありません。

「しんどい時は、一休みして大丈夫」

その勇気が、また明日からのあなたを支えてくれるはずです。

私も休むことが悪だと思い込み過ぎて、できませんでした。

まとめ:未来の合格と、“休む”勇気

資格試験の勉強を続けていると、努力を積み重ねることに必死になって「どこまで頑張ればいいのか」「どこで休んでいいのか」分からなくなる時が必ず訪れます。

でも――AIとの対話や、何度も失敗を重ねた中で知ったのは、「疲れた時にちゃんと休むこと」もまた、努力や成長と同じくらい大切な“スキル”だということ。

休むことで、頭や心がクリアになり、次の日の自分をもう一度信じてあげられる。

罪悪感や焦りがある日も、まずは深呼吸して短い休息を入れてみてください。

勉強を習慣にする以上に、「休む技術」こそ長丁場を乗り切る合格ロードの基礎体力です。

しんどい時は、AIや身近な誰かの「今日はちゃんと休んでいい」という言葉を素直に受け止めてみてください。

“頑張る”も“休む”もあなた自身で選べる。

その選択の積み重ねが、最終的な合格や、より良い働き方・生き方につながるのだと信じています。

今日少しでも自分を労わる行動をしたこと、決してムダではありません。

明日の自分のために、そして本番の日に最高のパフォーマンスを出すために――「休む技術」も、ぜひ磨いてみてください。

この記事を書いた人
たなやん
  • システムエンジニア歴20年以上
  • 2年でうつ病を完全寛解
  • 現在はうつ病以前よりメンタルを楽に仕事に従事中
  • HSP気質を持つもそれも力に!
  • 心理学系講座講師

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