50代シニアSEが実践する、HSP気質の特性を活かしたストレスマネジメント術

システムエンジニア(SE)という仕事は、常に納期やプレッシャーにさらされ、IT業界の中でも特にストレスフルな環境と言えるでしょう。繊細で外部刺激に敏感なHSP気質を持つ方にとっては、なおさらその負荷は大きく、時には心身の不調を招いてしまうこともあります。

20年以上この業界で働き、自身もHSP気質であることを自覚している筆者が、これまでの経験を通じて編み出した「ストレス過多な現場を生き抜くためのストレスマネジメント」についてご紹介します。

目次

1. まずは自分自身を深く知る(自己理解)

ストレスマネジメントの第一歩は、自分自身を知ることから始まります。

「HSP気質」という特性を自覚する

もしあなたが日々、理由のない生きづらさや、周囲の些細な言動に敏感に反応して疲弊しているなら、一度ご自身の気質について向き合ってみることをおすすめします。

例えば、「近くで誰かが言い争っているだけで、敏感に察知して強いストレスを感じてしまう」といった場面でも、「自分が悪いわけではなく、HSP気質だからこの状況がしんどいんだ」と認識するだけで、気持ちは随分と楽になります。

さらに、信頼できる人に「HSP気質で、こういうシチュエーションが苦手だ」と事前に伝えておくだけでも、周囲の理解を得られやすく、精神的な負担を軽減できるでしょう。

ストレスとリラックスの「トリガー」を書き出す

気質に関わらず、自分を客観的に理解することは非常に重要です。以下の項目を紙に書き出してみてください。

  • 自分がどんな状況・シチュエーションでストレスを感じるのか
  • どんな方法でリラックスできるのか

これらを可視化することで、ストレス要因(ストレッサー)を事前に避ける、あるいは周囲に配慮を求めるなどの具体的な対策が取れるようになります。同時に、効果的なリラックス方法を知っておけば、ストレスを受けた際も素早くリカバリーできるようになります。

2. 「思っている以上にマメに」休憩を取る

システムエンジニアの仕事は、知らず知らずのうちに神経をすり減らすシチュエーションの連続です。

  • 大人数の会議(特に雰囲気が悪い場合)
  • 顧客やメンバーとの高頻度なやり取り
  • 厳しい指摘を受けるコードレビューやドキュメントレビュー
  • プログラミングなど、極度に集中する作業

HSP気質の方は、人とのやり取りでは膨大な情報を無意識に取得してしまい、レビューでは厳しい言葉の裏にある感情まで深く受け取ってしまいがちです。また、プログラミングに没頭すると、休憩を取ることも忘れて長時間画面に向かい続けてしまうこともあります。

自覚はなくても、脳は想像以上に情報を処理し、疲弊しています。意識が「まだ大丈夫」と思っていても、定期的に、強制的に休憩を取る習慣をつけてください。

  • 仕事の合間に5分間、完全に一人になる時間を作る(トイレの個室に籠るのも有効です)
  • 意識的にPCから離れ、遠くの景色を見る

これをせずに1週間仕事を続けると、週末には動けないほどクタクタになってしまい、せっかくの休日を楽しめないという事態になりかねません。自分を知る(1.で書き出したもの)と照らし合わせ、「この場面になったら余計に休憩を意識する」といったルール作りが効果的です。

3. 個人的な会話でストレスを発散する

仕事上で上司や顧客から与えられる理不尽なストレスは、自分一人では抱えきれない場合があります。そんな時は、他者と話し合うことで解消するのが有効です。

例えば、レビューで理不尽な指摘を受けた時や、指示が二転三転して大きな手戻りが発生した時など、自分だけでは解決できない問題は大きなストレスになります。

こんな時は、仲の良い友人や同僚と個人的に会話をする時間を作りましょう。多少愚痴っぽくなっても構いません。感情を外に吐き出すことは、精神衛生上とても重要です。

ただし、注意点があります。大人数での飲み会は避けるべきです。 大人数の場では、HSP気質の方はどうしても周囲の会話や雰囲気に敏感になり、情報過多で余計に疲れてしまいます。隣の席で騒がれただけでも、しんどくなってしまうでしょう。

おすすめは、少し予算が高くても、静かで落ち着いた個室のあるお店です。他人との会話はうまく使えば最高のストレス解消になりますが、場所と人数は適切に選ぶことが大切です。

まとめ

HSP気質のSEは、どうしてもストレスを溜め込みやすい傾向があります。しかし、自分の特性を理解し、適切なマネジメントを行えば、その繊細さや気づく力は武器にもなります。

ストレスを溜め込みすぎると、本当に心身のバランスを崩しかねません。HSP気質でない人よりもそのリスクが高いことを自覚し、無理をせず、ご自身に合った方法で上手にストレスと付き合っていってください。

HSP気質のシステムエンジニアの皆さんが、少しでも楽に、自分らしく仕事ができますように。

この記事を書いた人

たなやん
  • システムエンジニア歴20年以上
  • 2年でうつ病を完全寛解
  • 現在はうつ病以前よりメンタルを楽に仕事に従事中
  • HSP気質を持つもそれも力に!
  • 心理学系講座講師

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